803人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「今度は逆の立場、ですね」
ニッコリと微笑むと、葛城はゆっくりと慎一に歩みよった
「………そうだな…」
ハハッと苦笑いすると、肩を落として慎一が呟いた
「あいつに、無理矢理全てを任せようとした、俺の判断も、
全て間違いだったんだな」
「…そうでしょうか?
貴方がここまで嫌われ役を買ったのは、無駄ではなかったと思いますよ?」
「……高橋を想い、全てを捧げるつもりでいたが、
失った代償はデカかったよ……」
苦笑いを浮かべながら、目頭を熱くさせ、慎一が言った
最初のコメントを投稿しよう!