342人が本棚に入れています
本棚に追加
「道に迷ってた女の子に道を教えてました!」
「誰もそんなこと聞いてない。遅刻は遅刻だ。例外はない。さっさと席に着け」
女子からの「なんで森野君を遅刻扱いにするの?」みたいな視線を先生に向ける。
逆に男子が流石先生!みたいな視線を向ける。
先生も大変だな。
そして森野がこっちに向かってくる。
今空いてるのは俺の前の席だけ。つまり、森野の席は俺の前なのだ。
先生は森野が席に着いたのを確認して話を始める。
「今日の連絡事項は2つだ。1つ目は、1週間後に控えた学校交流会についてだ。知ってるかもしれないが、この学校では1~3年まで全員が交流を持てる交流会を学期に一度は行う。まあただの交流会だ。それについては今からプリントを配布するから読んでおくよーに」
先生がプリントを配り始める。
なかなか面白そうな企画だよな。
え~と、今年は「皆で遊ぼう」をモットーに行います………と。
まあ、面白ければなんでも良いけど。
「2つ目は最近の連続強盗殺人事件についてだ。」
クラスがざわつき始める。
最初のコメントを投稿しよう!