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連続強盗殺人事件。
俺達の高校の入学式の日あたりから始まった事件だ。
なんでも目撃証言がなく、殺された人は財布や金目の物が全て取られていることから金品目的だと予想されているらしい。
「まだ犯人が捕まってないらしいから夜はあまり出歩かないよーに。連絡はこれで終わりだ。委員長号令」
「きりーつ、礼」
「「「ありがとうございましたー」」」
ちなみに、委員長は紗夜だ。
紗夜に続き皆が挨拶をする。
「１時間目は俺の数学だ、サボるなよ」
と言い残して先生は教室から出ていった。
数学か、寝よう。
と心に決めながら鞄を探ろうとすると
「おはよう、月神君」
と森野が挨拶をしてきた。
「ああ、おはよう」
とだけ返し、鞄から数学の教科書を取り出した。
「塚本さんもおはよう」
と今度は顔を赤くしつつ紗夜に挨拶した。
その瞬間、クラスの女子が紗夜に視線を向ける。
入学式の日に席替えをしてこの席になり、森野が紗夜を見てからずっとこんな調子だ。
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