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ちなみに、和也は同じ列の一番後ろだ。
羨ましい過ぎて殴りたい。
席に着いて鞄を机の横に置いて特にすることもなく教室を見渡す。
すると、和也が俺の席に来て
「なあなあ影、今日5時限までだよな?早く体育館行って1on1やろうぜ!」
と言ってきた。
こいつの辞書にめんどくさいの文字はないのか?
「疲れるから嫌だ」
「それがバスケ部エースの口にする言葉か?」
「面白いならやるけどお前とじゃ面白くない」
「酷っ!」
「気にすんな。つか今日は部活休みじゃなかったっけ?」
「マジ!?んじゃ早く帰ってゲームやろ!」
「変わり身早いなおい」
キーンコーンカーンコーンガラッ
HRまで後5分を告げるチャイムが鳴った。
と同時に後ろのドアが開いた。
「皆~、おはよう!」
と和也に負けず劣らず大きい声で挨拶をする人物が入ってきた。
和也と違うのはそれが女子でとても可愛く、皆に人気者であるということ。
それは必然的に教室にいたほぼ全員が「おはよう!」と元気に返す要因となっていた。
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