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つっくんって……九十九のことか。
九十九は、あいかわらず不機嫌そうに煙草をスパスパと吸っている。
そして顎を使って部下に指示を出し、校舎内へと足を踏み入れた。
「おい、あれ警察だろ?」
「警察が、学校に何の用だ?」
周囲の生徒や客たちも警察に気付き、何事かと顔を見合わせながらパトカーを指差し、一斉に騒ぎ始める。
近くで殺人事件でも起こったのか?
もしくは、強盗犯がこの学校に逃げ込んでいる……とか?
そんな現実味のないことを思案していると
「警察だ!!道を開けろっ!!!」
階段を上がり廊下の向こう側から、渋い深みのある声が聞こえてきた。
九十九だ。
数人の警察官を引き連れ、警察手帳を片手に叫んでいる。
そして、俺たちの前まで来ると足を止め
「久しいな、レッド。まさか、こんな形で会うとは……な」
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