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「え……ブラック?」
ガシャン――
という金属が擦りあうような高い音と共に、九の両手に手錠がかけられる。
え?何だ??
どうして九十九が九に手錠を……?
驚く俺のことなど気にも留めぬ様子で、九十九はきっぱりと宣言した。
「九紅。城之内未玖(ジョウノウチミク)殺害容疑で逮捕する」
晴天の霹靂とは
まさにこんな時に用いる言葉だろう。
手錠をかけられ呆然と立ち尽くす九を見つめながら、俺はぼんやりとそんなことを考えていた――。
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