FILE.3【九紅殺人事件00】

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 九十九が肩に手を置き制止しようとしたが、その手を振り払う。 「離せっ!!九先生が……どうして?どうして自殺なんて!!?嘘だ――嘘だぁぁあああ!!!!」  俺の叫び声は小高い山の峰々に、やまびことなって静かに響き渡る。                                                              信じられない。  信じたくない。  九が自殺なんて、するはずがない。  何か理由があるはずだ。  俺は、九が生きていると信じている。  だから捜し出す。  何年かけてでも、探偵になって――必ず九を捜し出してみせる。                                                              JOKERのトランプカードを握り締め、俺はそう心に誓った。                                                              また会える日まで、ほんの少しの間お別れだ。  さようなら。  九先生……。 FILE.3【九紅殺人事件00】完
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