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「ルイちゃんも来てくれるなら、なおさら安心」
藍さんは心底安心したようにそう言って、18階にあるバーへと向かった。
あたしと陣は、ロビーのソファーに腰掛けて待つことにした。
藍さんからのワンコールを待つ為だ。
「ねえ、姫って何歳?」
陣はソファーに深く身体を預け、そのまま眠ってしまってもおかしくない体勢であたしを見つめる。
「ひ、姫?」
あたしが顔を引き攣らせると、陣はニッと歯を見せて笑った。
「だってあんた、【月下美人】の歌姫だろ。姫だよ」
「ないない。歌ってるだけよ」
「そ? でも俺はそうだと思うしそう呼びたいから、好きにさせて」
そんなの、人前で呼ばれたら恥ずかしいだけじゃないか。
あたしが答えないでいると、陣は少し眠そうな瞳を動かした。
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