6.追って来た過去

6/11
前へ
/26ページ
次へ
   けれど、ステージを終えたあたしのところへ、すぐに堂本さんがやって来た。 「ルイ。お前と西門さんに用があるそうだ。奥の応接室に通したから、そこで話せ。次のステージは休みにしておくから、気にしなくていいぞ」 「え、え? あたしと、叔父貴って……広樹さんは?」 「さっきから電話してるんだが、運転中らしくてな。まあ、すぐ来るだろう」 「誰なの?」  堂本さんは苦い表情を浮かべ、溜め息をつきながら続ける。 「警察だと。一瞬、何のガサ入れかと思ったよ」 .
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加