5.秘密

8/15

147人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
   髪の先にまで神経が通ってるんじゃないかってくらい、触れられたことに感じて、ドキリと心臓が跳ねる。 「上がったら、通り出たところのパーキング来て。今日、車で来たから」  陣の真っ黒な瞳が、冗談や気まぐれなんかじゃないと雄弁に語っていた。 『……陣と付き合うなら、寝る前に俺んとこ連れて来いよ……』  陣の瞳と声に、叔父貴の言葉が冗談では済まなくなりそうな。  そんな予感がした。 .
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加