7.外は大雨

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  「女はすぐ身体に出るんだよ。姉貴見てるんだから、いやって程判ってるだろ」  あたしはパン、と膝を叩いた。 「だから! 大丈夫だって言ってるじゃない!」  一瞬にして、車内の空気が凍りつく。  バックミラーの中、山本さんの視線がうろうろと慌てたのが判った。  藤原さんの顔は見えないけど、多分我関せず、そんな感じでいるんだろう。  自分でもしまった、と思ったけど、刹那のセーブが利かなかった。  寝てないからなのか、お父さんの訃報に少なからずナーバスになっているからのか、自分でもよく判らない。  すると、隣の陣が溜め息をついた。 「なぁ、姫」 「え?」  苛立ったあたしは、叔父貴ですら手に負えない。  だからいつも苛々が治まるまで放置されるのが常なんだけど、陣はお構いなしって感じで話し始めた。 .
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