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自分でも冷たいな、と思わないでもなかったけど、探しても見つからない情のかけらなんて、体裁を取り繕ってあるフリをしたって仕方ない。
お店に出て来た叔父貴はそれなりにショックだったのか、聞くなり少し眩暈を起こしていたけど。
そもそも、お父さんの遺体が警察のお世話になったのは、不審死、もしくは殺人の疑いがあったからだそうだ。
お父さんが倒れたコンビニで、その時運悪く強盗が来ていたらしい。
来ていた、というのも変な話だけれど。
店内の目撃証言で、お父さんは強盗に殴られて倒れたように見えた、というものがあったのだそうだ。
けれど検死の結果、お父さんに致命傷に繋がるような外傷は特になく、すぐに逮捕された強盗も人を殴った覚えはないと自供した。
本当に運悪く、非常ベルに驚いて逃げる強盗がお父さんにぶつかったのと、お父さんが脳内出血を起こしたのとが同時だったのだろう、ということらしい。
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