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「朔夜君は素直だね。教師ってその教室の支配者っぽくない?」
「え」
そんな理由で総長やめてまで教師になったの?
相当な気分屋なのか?
「あ、やっぱり朔夜君は素直だ。確かにそれもあるけど、僕はある人の監視も任されてるんだ」
ある人の監視?
ある人って誰だろう?
「きっと分かるよ。それより、ここの学校に転校してきたわけだけど...。少し注意しておくね」
「注意?」
「ここは、幼等部からかよっている子が沢山いる。だから、男しか知らない。それでね、だからかもしれないんだけどね....」
怜さんが言葉を濁す。それほど言いにくいのだろうか?
しかし、俺には濁してまだ怜さんが言っていない部分を察することはできなかった。
「まあ、分かんないよね。ごめん。ちゃんと言うよ。だからね、ホモが異常に多いんだ」
...ホモ?
...ホモ?
....。ホモォォォォォォォォ!?
「えっ!ええええええええ!?」
「朔夜君、静かに」
お父さん。俺が転校してきたこの蘭神学園は...。
ホモ集団のお屋敷でした。
俺の未来は、どうなるのでしょうか?
ってことは、怜さんも?
あ、教師は違うのかな。
いや、でも...。
それに...空も?
海達みんな、ホモ?
どうしよう。
俺の尊敬する先代の総長に、仲良しな敵の族の幹部に...。
ホモ疑惑発覚してしまいました。
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