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扉を開け、教室に入る。
教卓の横にピシッと立った。
クラスメートを見渡すと、みんな美形揃いだった。
キラキラしてる...。
「さ、自己紹介をしてもらいましょうか」
怜さんが俺を見て言う。
...怜さんの敬語...腹黒っぽくてちょっと怖いかも。
「は、はい。京都から引っ越してきた銀城朔夜です。仲良くしてください!よろしくお願いします」
ペコって頭を下げて、笑った。
怜さんが笑いを堪えているのが見えた。何で笑うんだろう。
「ちょっと...笑わないでくださいよ、怜さん」
「馬鹿。先生と呼ばなきゃ駄目でしょ」
馬鹿と言われると同時に頭を叩かれた。周りには怜さんは軽く叩いたと見えてると思うけど、実際は物凄く痛い。
まあ、多分他の人よりは叩かれ慣れてるから痛くないんだろうけど...
「痛い!痛い、怜さ...先生」
怜さんの笑顔が怖かった。
ただ、それだけです。
「よろしい。では、次の授業は僕の授業ですね。この時間はこの子への質問タイムとします。僕は理科準備室にいるので沢山話して下さいね?あ、朔夜君。君の席はあそこです。真守君、色々頼みましたよー。では」
言うことだけ言って教室から出ていった怜さん。
確かに支配者だ...!
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