4人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっと……オニーサンの事だが…お嬢ちゃんは一体何者なんだい?」
一体誰の差し金か……。
適当に考えて、便利屋として紹介されたのが妥当…かねぇ。
「あ、貴方が、ですか……えーっと、私は人工生命体で、博士が『コレをソイツに渡しとけ☆』、と………。」
……ハッ?
「ちょっと待とうかお嬢ちゃん、一体オニーサンはドコからつっこめばいい?」
「……? ごめんなさい、私、何か粗相をしでかしたでしょうか………?」
彼女は訳がわからないよ、と言いたそうな顔をしていた。
…こりゃめんどくさそうだな………。
「………あー、いい、大丈夫だ。 それよりお嬢ちゃん、質問してもいいか?」
「え…あ、ハイ。構いません。」
「人工生命体とは一体どういう設定だ?」
俺は率直な質問を述べた。
「え…せ、セッテイ?えぇっと、とりあえず、人工生命体と言うのは一から人の手で生み出された生命体で…俗に言う『アンドロイド』ってやつです。」
ダメだ、これは完全にアレな奴だ…。
「スマン、本気で言ってるのか?」
「えーっと…私も博士に聞いただけなので……本当に人工生命体なのかはわからないんです…………ごめんなさい。」
彼女は素直に、真っ直ぐそう言った様に聞こえた。
最初のコメントを投稿しよう!