第1話

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「えっと……オニーサンの事だが…お嬢ちゃんは一体何者なんだい?」 一体誰の差し金か……。 適当に考えて、便利屋として紹介されたのが妥当…かねぇ。 「あ、貴方が、ですか……えーっと、私は人工生命体で、博士が『コレをソイツに渡しとけ☆』、と………。」 ……ハッ? 「ちょっと待とうかお嬢ちゃん、一体オニーサンはドコからつっこめばいい?」 「……? ごめんなさい、私、何か粗相をしでかしたでしょうか………?」 彼女は訳がわからないよ、と言いたそうな顔をしていた。 …こりゃめんどくさそうだな………。 「………あー、いい、大丈夫だ。 それよりお嬢ちゃん、質問してもいいか?」 「え…あ、ハイ。構いません。」 「人工生命体とは一体どういう設定だ?」 俺は率直な質問を述べた。 「え…せ、セッテイ?えぇっと、とりあえず、人工生命体と言うのは一から人の手で生み出された生命体で…俗に言う『アンドロイド』ってやつです。」 ダメだ、これは完全にアレな奴だ…。 「スマン、本気で言ってるのか?」 「えーっと…私も博士に聞いただけなので……本当に人工生命体なのかはわからないんです…………ごめんなさい。」 彼女は素直に、真っ直ぐそう言った様に聞こえた。
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