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『クロへ
クロ、突然ですまない。
知っての通り私に友達だと言える人物は少ない。
君の真っ直ぐで芯の通った生き方を見て、この子を育てるのは君しかいないと思った。
この人工生命体、『A-No,I』を父親として育ててほしい。
ちなみに断るとその子は路頭に迷うことになるから、君の性格上断らないとこっちは判断してるよ。
個体名は『シノ』。
漢字だと『志乃』だ。
・・・名前からあるように『あの子』を基にして作り上げたんだ。
死者を復活させる、とかいうような馬鹿げたことではないから安心してくれ・・・。
もちろん、君のことは「おとーさん」と呼ぶように記憶させているよ。
あぁ、今はきっと幼い姿をしているだろうけれど、一晩ゆっくりと寝かせると君と同じ・・・というか、『あの子』の姿になる。
もう学校への編入手続きは済ませてあるから、安心して一緒に通学するといい。
戸籍上は一応『兄と妹』ということになっている。まぁきっとおとーさんと呼ぶだろうけどね。
PS.生き返らせるとかそういうつもりはないけど、『あの子』のデータが元になってるから「もしかしたら」フラッシュバックなんかもあるかもね☆
綾海 浩荼より』
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