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ここら辺の近場のフィールドは岩山を中心に崖や谷やボコボコした地形だ。
露出した岩肌は見るからに固くて痛そうだ。
とりあえずレベルアップを目指してせめて40位は上げとこうと思った。
前より遥かに時間はかかってしまうだろう。
準備体操をしっかりとして大きく深呼吸して準備を整えた。
「さぁ、来い!」
ダダダッっと曲がりくねった道を駆け抜けて、目立ち、剣で岩肌を叩いて威嚇した。
そうすると、驚いたか、カモが来たと思われたか分からないが、思惑どうり敵は現れた。
岩だらけのここら辺は防御型のモンスターが出やすい。
鎧のような鱗を持つ系は面倒だ。
硬いだけあってか剣から伝わって来る衝撃も見た目の想像を越える。
それでも、回避多目に確実に少しずつ倒していった。
職業が盗賊であるだけあってダメージは中、スピードも中の上ぐらいだ。
でも、モンスターは防御型の為スピードは遅めで十分手頃だ。
ようやく20もの数を倒し集まった敵も数を減らして来た頃、コマンドが現れた。
「お、出てきたな!」
喜んだつかの間膝を叩かれド派手に転んだ。
視界の目の前にはコマンドがついて回る。
モンスターが続けて攻撃を仕掛けてくるのをなんとか身体を翻して避けた。
一瞬地面に、コマンドが地面にめり込む。
でも、それはまだいい。
消えていないのだから。
このあと操作してハッカーするんだから。
でも、今は
「前が見えにくい…邪魔だ。」
戦闘体制である今は邪魔でしかない。
それに付け加え操作方法や、操作時のロス、片手が塞がるハンデ、そのすべてが面倒くさい。
技出せればよかったなんて思っていたが、そんなに甘くない。
第一レベルが低いから技の種類も少ない。
打撃一番
強硬突破
この2つの四字熟語が唯一の考えだ。
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