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一掃し終えた頃にはコマンドの画面も気にならなくなってきた。
慣れた。
よくここまで閉じられずに残ってきたとコマンドに対して感心した。
どうやら操作法としては、手で操作できるらしい。
空気タブレットみたいなものだ。
術技をタップするといつの間にやら新しいものが増えていた。
為仕打ちをすると、身体が勝手に動き自分に覚えのない動きで技が発動した。
閃光が走りかっこよく剣を振るった。
正直に技を使えばよかったと後悔が走る。
コマンドが出たなら文字入力方解読してチート作成や、町に戻って大地人と話クエストを進めることができる。
コマンド何より唯一の攻略方法だ。
これで全てが動き出せるんだ。
下準備が整ったと確信した。
でも、ここはあくまでもフィールド、見渡しの悪い岩場が続く。
影からコソコソと近づいて来る者がいた。
誰だかは知らない。
見知らぬ冒険者であった。
こちらが気づいた瞬間には武器を向けてきていた。
「兄ちゃん良いもん持ってそうじゃん。アイテムと金貨をありったけ渡してくれないかな?そうすれば死ななくて済むよ!」
見事に職業盗賊多目の5人組
見るからに盗賊。
やることも盗賊。
盗賊中の盗賊な奴らだった。
一匹狼の僕みたいな盗賊とは一味も二味も違う。
でもまぁ、僕は経験値集めに来たわけだしなー。渡しちゃおうか。
でも、まだ何一つ銀行にも預けてない状態であるし、前に魔物に殺られた分無一文となって困ってはいた。
「んじゃ、僕は全部持っているの君達に渡すよ。」
「ものわかりがよくて良かったよ。」
不敵そうにリーダーぽい盗賊が言う。
僕は、付け加えて口を出した。
「代わりに、君達全員の全財産くれない?手持ちだけじゃなくて全部。」
勿論の事、目の前の人々は真っ赤になりそうなくらい怒り狂った。
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