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今現在、とある街に続く廃墟になったかのようなコケに覆われた長く続いている高速道路の途中。
人気はない。
まず、みんなは普通、転送装置使うからだろう。
まだ初期であり、一度アカ消されたことからつつましく移動を図っていたのだ。
馬が欲しかったな…
こんな中途半端で歩けというか。
僕、足を怪我して歩けないんですけど。
……あ。
ゲームかこれ。
怪我ないじゃん。
いたくないじゃん!
身長高いじゃん!
竹馬か!
歩きにくいわ!
これ!
「ぐわぁぁぁもう!どうしろっていうんだ!むかつくぅぅ」
手元の初期のシンプルデザインの剣を眺める。
なんか、かっこええ。
これだけで僕は気持ちを切り替えられた。
どうだっていいじゃん。
現実より楽しいじゃないか。
面白いじゃないか。
ここで僕はまた壊しにかかってみたらいいじゃないか。
僕色に染めてあげたくなってきた。
まずはキーを見つけてみようじゃないか。
どうせここは悪魔でもゲームだ。
ボロが出る。
バグが出る。
一瞬でもいい。
その中身さえ見せてくれたら僕の勝ちだ。
プレイ時間5時間43分
短い初期プレイヤーが
小さく
大きく
動き始めた。
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