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行動としてはまず、当初目的の場所に向ってみることにした。
近づくたびに木々が増えていく。
そして、人ではない生き物が増えていく。
モンスターが……
相手は雑魚ながら
こちらもそれなりの雑魚だ。
逃走しようにもあれだ、
うまく走れない。
設定を誤ったか。
6時間前の自分を恨む。
「キシャァァァァ!」
「あぁ、もう、うぜぇぇぇ!」
叫んでしまったが最後次々にモンスターが寄ってたかる。
「この野郎…」
独り言とはいえ自分の発言にも後悔した。
持っている剣を構えて対抗する。
HPはお構いなしに突っ込んでみた。
さほど痛みは抑えられているよう。
傷もつかない不信感。
あぁ、やっぱりここはゲームだ。
モンスターが出た時点で確証しなければならないところ
変なところで痛感した。
現実での慣れか剣さばきはそこそこできる。
昔、棒やバットを振り回していてよかった。
あ、決して僕、不良じゃないよ。
幼少期にチャンバラ、成長期に野球の程度だ。
一匹、二匹なんとか倒していく。
その瞬間、淡い泡と共にお金とアイテムが現れた。
僕がこの中で着目したのは泡の方だ。
微妙に機械言語の羅列が見えた。
これはチャンスだと目を付けたが、
気づいた時にはHP限界が来たのと、
今のレベルに合わない雑魚に鉢合わせ倒れた。
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