第1章 春の訪れと共に

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4月初旬の金曜日、20:00すぎ。 サーバーにUPしたデータ確認の電話が 未だないことに軽くイライラしながら、 パソコンの前に座り電話を待つ。 今日は担当する仕事の締め切りとあって 返事を待たずに帰るわけにはいかない。 私の仕事はWEBデザイナー。 WEB制作会社に勤務している。 いつもなら、この時間に帰れないことに イライラすることなんてまずない。 終電の時間まで仕事に追われるのは 日常茶飯事で、最近は少ないが 時には徹夜することもある。 そんな働き方のせいか、 平日に前もって予定を入れることも 数少ない。 けれど今日は楽しみにしていた 予定があるのだ。
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