涙の予約

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 美央が話し始めた。 美央「あたしね……イギリスに行きたいの……」 翔「イギリス……?」 いきなりのことに僕は驚いた。美央は言葉を続ける。 美央「うん……語学の勉強をもっとしたくて……」 翔「どれくらい……?」 美央「わかんない……もしかしたら10年以上かも……」 翔「そうか……」 10年以上……その言葉を聞いて僕はそれ以上なにも言えなかった……。 美央「翔………」 美央が僕の名を呼んだ。 翔「何……?」 僕は答えた。美央は僕をじっと見つめて言った。 美央「あたし達別れた方がいいと思う……」 翔「…………………」 僕は、美央の言葉に何も言うことができなかった。
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