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美央「翔………」
翔「僕も美央と一緒にいたい。でもこれは僕の幸せだ。美央が僕と離れて幸せになれるなら……そうすればいい」
美央「ごめんなさい……翔……」
僕は自分の声が震えているのがわかった。でも僕は美央に向かって話し続けた。
翔「でも……一つ聞きたいんだ。」
美央「何……?」
翔「美央は僕のいない場所で幸せになる自信はある?」
美央「………!!」
翔「僕がそばにいられるなら、君の幸せは僕が保証する。なにがあっても、君を抱き締めに行けるから……。」
美央「…………翔」
翔「でも……僕の手のひらが、君の髪に触れることのできない距離は別の幸せで埋められる?……答えは美央が出すんだ!僕には決められない……」
僕はそれだけ言うと口を閉じた。美央の答えを待った。美央は少し考えたように下を向いていた。
美央「………わかんない……わかんないよ……翔のいない場所なんて想像できないから……わかんないよ」
そう言って、美央は再び涙を流した。
翔「そうか……じゃあ僕なりの答え」
美央「…………聞かせて」
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