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ナデシコは、即座に回答した。
「では、私を、子孫繁栄1番手とさせて頂きたく。」
予想通り、刃平の子孫をつくらせろ、と言ってきた。
刃平は、用意してあった回答をする。
「それは、他の人との兼ね合いもあるので…別のにして。」
「ウソツキ。」
「う、…」
ドジコが、助け船をだした。
「じゃあ、公平にするため、みんなで一度に、すればいいじゃないですか?5人で。」
スラリが、ニヤリと、笑った。
「面白い。なんなら、今からでもいいよね。」
ナデシコはあきらめたらしい。
「そうなってはしかたありません。
あきらめて、私も、参戦します。」
ナデシコは、立ち上がろうとした。
瀬織が止めた。
「まあまあ、おまちなさい。その前に、刃平本人に、合格祝いをあげるから、何がいいか、聞かないと。」
止めたのか、よくわからないが、事実、流れは止まった。
瀬織は、あらためて
「合格祝いに、なにか欲しいものを、あげるわ。奮発して、みっつまで許します。」
と、持ちかけた。
刃平は、かねてから考えていたので、すぐに話し出した。
「名前。
刃平って、漢字が刃だろ?やっぱり変だよ。せめて陣地の陣とか、仁義の仁とかにしたい。
それと、コードネームの、ヘンタ、これも何とかしたい。」
瀬織が、即断した。
「刃平の、刃は、陣地の陣にします。
ドジコ、明日、メガネにその旨連絡して。
なお、コードネームのヘンタは、変更しません。他の望みを言いなさい。」
刃平、もとい陣平は、ガッカリしたが、それも予想の範疇だった。
「じゃあ、16歳になったら、バイクの免許取らせて。」
瀬織が、いや、全員が、おや?という顔をした。
瀬織が、眉をひそめた。
「なに?もしかして、暴走族とか潰して歩くわけ?」
ドジコが、聞いた。
「反抗期ってやつですね?
つっぱらかっちまうんですか?」
ナデシコが、聞いた。
「バイクは危険な乗り物ですが、4人の妻を残して死のうということですか?」
スラリは、笑いこけながらも、
「なんか、らしくねーな!
でも、いいんじゃない!?
普通の若者らしくて。」
と、肯定的だ。
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