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玲奈は準備をして仕事場へ急いだ。
仕事場と言っても、小さい居酒屋のお手伝いだが。
玲奈『…相変わらず、客は減る一方ね。』
いつもどうり、カウンターに腰掛けて今日も開くことは無いであろう玄関のドアを眺める。
次にあのドアが開くときは、きっと私が仕事から帰るときだと玲奈は思った。
平和は安全を保証してくれるかもしれないが富までは保証してくれない。
貧富の差は余程の事が起きない限り、変動する事はない。
今回の「聖戦」がその余程の事になってくれると良いが。
あれこれ考えている間に、開かない予定だったドアが勢い良く開いた。
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