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ドアの向こうから現れたのは狐の面をつけた人間達だった。
しかも手には銃が握られている。
どう見ても、居酒屋に来る連中ではない。
面の男『おいそこの女、大人しく「神の遺産」を出せ!』
狐の面をつけた男は玲奈を見つけると脅迫じみた発言をした。
玲奈『ごめんなさい、うちには酒か食い物しか置いてないの。』
玲奈は知っていた。「こいつ等」のことを。そして「神の遺産」のことを。
玲奈は態度を変えずに男の相手をする。
その態度が男を怒らせたらしく、銃を向けて来た。
困ったものだ、こんなところで銃の引き金を引かれでもしたら店に穴があく。
修理するのは玲奈だ、たまったもんじゃない。
男と睨めっこしていた次の瞬間だった。
玲奈の目の前の狐の面の連中は消えた。
代わりに、長身の男が椅子に腰掛けている。
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