人間の立ち位置

7/8
前へ
/8ページ
次へ
日向『だから知っているなら何か話して欲しい。』 玲奈『知ってる事はただ一つだけ。「私はそいつが嫌い。」ただそれだけよ。』 日向『手荒な真似はしたくないんだ。』 玲奈の発言に被せるようにして日向は言った。 それと、ようやく敵意が日向から感じられた。 玲奈『一般人を聖戦に巻き込むつもり?ふざけるのもいい加減にしてよ。』 日向『聖戦が行われている場所で平然と働いてるアンタが一般人だって?』 よろしくない雰囲気の中で着信音が鳴り響いた。 どうらや日向の携帯らしい。 日向『また来るよ、その時にアンタの機嫌が良ければ良いけど。』 日向は1枚の札を握って消えた。 どうやら用事は済んだらしい。 彼女は、いつもとは違う1日でいつもの倍疲れた気がした。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加