1人が本棚に入れています
本棚に追加
ξ゚⊿゚)ξ「あえて二元論的に心だとか精神の方へアプローチしてみれば?」
( ^ω^)「えーっ。僕はなんかそういうのは嫌いだお」
('A`)「俺はそういうのよりはやっぱ神様の方が好きだな」ドクオは言った。
( ^ω^)「僕も」僕は頷いて応えた。
話がにっちもさっちもいかなくなってくると好きか嫌いかでしか意見が言えなくなるのは、了見の狭い子供としては仕方のないことである。
ξ-⊿-)ξ「まったく、男の子っていくつになっても神様が好きなんだから」
そんなツンちゃんの呆れた物言いは、当時のクラスの女子の中で流行っていたけなし文句のようなものだった。
('A`)「ってか、お前トイレ早かったよな」ドクオは開き直ったように言った。
ξ゚⊿゚)ξ「違うの、さっきあそこで先生に会って……そうそう」ツンちゃんは一人合点して、ツンちゃんの入ったコップを持ち上げた。「新しい水槽の準備ができたからこれを戻すって」
('A`)^ω^)「戻す?」
僕とドクオは顔を見合わせた。ドクオの顔はまるで玩具を取り上げられた子供のようだった。
ξ゚⊿゚)ξ「なにその顔、もっと見ていたかったとか? 記録サボって?」
(;'A`)「そっ、そういうわけじゃねーよ。ブーンも、なあ?」
( ^ω^)「あ、うん。まあそうだおね」
明らかに動揺を隠せていないドクオに僕は半ば同情していた。
ξ-⊿-)ξ「それじゃあ私、これ先生に渡してくるから」
ツンちゃんは怪訝な眼つきでドクオを一瞥すると、ふんっと鼻を鳴らしてその場を去っていこうとする。
( ^ω^)「あれっ、トイレ我慢してたのかお?」僕は思い出したように訊いた。今になって思えば、とてもデリカシーのない質問だったと思う。
ξ ⊿ )ξ「他の私がしてるからだいじょうぶ」と、ツンちゃんは背中を向けたままあの時ではわけのわからなかった答えを口にした。
最初のコメントを投稿しよう!