第5話

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///⊿゚)ξ  ありとあらゆるツンちゃんが自然の摂理として捕食されている。 ζ*~ー~)ζ ウーン・・・  日本時間にして本日未明、対ツンちゃん概念兵器『デレちゃん』の起床がまず、世界中の空という空を真っ白に染め上げた。 ( ・∀・)yes!yes!yes!  これに対し大国の大統領は、茶の間のテレビの中で某国が自暴自棄になって発したツンちゃんの仕業だと陰謀論を並べて、途上国で自動小銃を握る少年兵ツンちゃんの唯物性についても珍しくコメントを残したのだけれど、やがて今回の件が日本のとある団体の独断であったと知ると、続けて全てのマスメディアは沈黙し、事実上世界には静寂だけが残された。 川 ゚ ー゚) ・・・・・・  あらゆる詩歌は感傷的であってはいけない、と詩人が悟ったのを皮切りに、人類の内情がやがて波状的に書き換えられてゆく。 (;´∀`) !?  聖典に描かれた聖人ツンちゃんの様相へデレちゃんのそれがコラージュされていることに、彼女らのバストの違いで気付く聖職者。処女懐胎したデレちゃんと、降誕したデレちゃん、それらが織り成す寓話にただ困惑する従者。英訳された創世記に記される「apple」がツンちゃんを示す言葉であるのは常識であったけれど、それに対して懐疑を呈したのはデレちゃんだ。禁断の果実とはいったいなんだったのか、という問いの延長で戦場のツンちゃんは手に握るAKを下ろす。対面するデレちゃんは躊躇なく引き金を引く。シャッターを切るのも忘れ、どよめく戦場カメラマンたち。かつてドクオの嫌った、時空続きの世界がそこにある。 ζ*゚∀゚)ζ キシャー ξ##);⊿;)ξ  なるほど、概念が概念を喰らう、というのは自然の摂理とはいえど物理的なものであってはいけないので、僕たちにはその直接的な痕跡を指でなぞることなんて出来やしないのだ。
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