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ξ゚⊿゚)ξ「あのときは変なことばかり考えてた」
( ^ω^)「なにが正しいかなんてどうでもよかったんだお、ほんとは」
ξ゚⊿゚)ξ「神様のこと、まだ好き?」
( ^ω^)「男の子はいつになっても神様が好きだから」僕はくすりと笑って、「これからどうすればいいのか彼に訊きたいくらいだお」
実際そうであった。
ξ゚⊿゚)ξ「ねえブーン」
( ^ω^)「はい、はい」
ξ゚⊿゚)ξ「この私が私じゃないって言ったら?」
( ^ω^)「その『私』はテレビに出てた銀行強盗のツンちゃんのことかお? それとも高架線から転げ落ちて消えたツンちゃんのことかお?」最近で思い当たるふしを少しだけ並べて彼女の返事を待った。
ξ゚⊿゚)ξ「違うの」けれどツンちゃんは、ゆっくりと首を横に振って、「この水の中にいる私のこと」
少し、というよりはかなり意味が分からなかった。
( ^ω^)「あちこちにいるツンちゃんのことじゃなくて?」
ξ゚⊿゚)ξ「それは、私」思いがけず落ちた煙草を見つめながらツンちゃんは言った。「だから私は、その中の最後の私」
その時、僕はやっと気が付いた。
そういえばあの体育館裏の会談のあと、小さなツンちゃんの眠る水はなにも変わってはいない。あとに続くのはこれがなんの証明であるのかという話だけれど、実際僕も今考えていることをどう表現していいのか分からない。
ただ、コップ一杯の水は今も昔もカルキの臭いしかしなかった。
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