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ζ#゚ー゚)ζ「私のこと、何も知らないくせに」
(###)ω^)「そうだお。僕はデレちゃんのことなんてからっきしなんだお。こんな馬鹿馬鹿しいこと、なにをどう真面目に考えればいいのか僕には分からないんだお」けれど、と僕は続けて「けっきょく好きか嫌いかでしか自分の思ってることを伝えられないのなら、それくらい、はっきりさせないと」
ζ;-Δ-)ζ
そのとき、デレちゃんがひいっと小さく悲鳴を上げた。僕は銃口を口に銜えて、目を瞑った。
(###)ω-)
極論ではあった。自暴自棄な行動だとも知っていた。デレちゃんが僕を殺したら不味いのなら、僕が自ら死ねばいいと。
ζ* ー;)ζ「ねえ」今にも泣きそうな声がした。
(###)ω-)「どうしたお」ふがふがと僕は答える。
ζ;^∀^)ζ「私のこと、好き?」
(###)ω-)「嫌いに決まってるお、そんなの。もうこんなことこりごりだお」
僕は躊躇なく引き金を引いた。
ぱあん、と拍子抜けするような音と共に、僕の本来持ちうる眼差し全てが弾け飛ぶ。それは割れたガラスの一欠けら一欠けらのように、一瞬を切り取った無数の絵画が縦横に観測地点を作る。赤い鏡、という言い方は僕の好むところであった。
( ^ω^) !?
肉体から離脱した、僕を僕として足らしめるなにかは、寸刻の間に超常的なひらめきを引き起こす。
僕は観ていた。今や立体的に複雑に絡み合っていた紋様はほぐれて、色も太さも大きさもかつてとは違うなにかが両端を結んで平面の形を作っていた。その形状は丸とも八の字とも捉えていいけれど、偽りの、という形容は正しくなく、矛盾しているというのは視覚的な錯覚にすぎない。
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