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しかし、この美佐登は午前中から外に出て動き回る、小回りの利く女なのだ…あまりじっとして居られるタイプの女では無い、この女達には味方も多いが、敵も多い、外を歩けば危険が一杯だ、この頃に成ると警察にマークされている、知らないのは美佐登だけだ、あの辛い拘置所生活も薄れ、忘れがちになっていた、こんな時が一番危険な時なのに…時々シャブを射っている、今サツにもしもしと職質を喰らったら一発でアウトだ、自分だけは我だけは…絶対に安心、絶対捕まらないと思うのが人間の心理というものかも知れない、そんな美佐登も一生懸命働いて、仕事もしない駄目な男、まるで紐のような男の面倒を見ながら、日々の生活を送っている…仲間の女達は結婚をして子供を産み幸せに見えるけど、現実はそうでも無い、そんな彼女達も子供を抱え離婚をしては、又違う男と同棲をして又別れる、世の中はそうなに上手く行く訳はない、皆それなりに苦労をしているようだ、世の中で自分だけが不幸女だなんて思っているけど、それは大きな勘違いかも知れない、人間は、オギャァと
生まれて来た時から苦労を背負って、
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