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美佐登は泣いた、涙が枯れる程泣いた…いくら泣いたって、緋路実は帰って来ない…死んだ緋路実に誓った…ごめん緋路実…と手を合わせた、二度とジャブには手を出さない事を…緋路実が教えてくれた思い川の歌…この歌の通りだと気付いた…頑張りましょう…あなたしか、あなたを救う人はない、そりゃぁ死ぬのは何でもないが、生きる辛さを乗り越えりゃ、春が又来る思い川…1年半の懲役もあっという間に終った…門を出ると、又母親が迎えに来て居た…どうしてこの娘は、親をこんなに苦しめるんだろうか…石巻に帰った母親は、この娘を側に置いて置かなければ、何をしでかすか分からない…母親は家の近くに居酒屋を出した、その店に美佐登は手伝う事に成った…しかし美佐登には、居酒屋では物足りなかったのか、いつか繁華街に舞い戻ってしまった…しかし自分の身体に大きく走る痕跡を見て、二度と覚醒剤には手を出さない事を胸に誓った、色々あったけど、その10年には自力で自分の城を築き上げるまでに成長していた…今では覚醒剤と完全に縁を切って、我が店を経
営している…
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