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国境システム「Neo Border Gateway」とは
□ N005 ==========================
だが、やがて世界はセキュリティの背中に見え隠れする、管理、検閲、排除の体制に少しずつネットの自由が失われ始めたことに気づいた。
一部のメディアや、識者が異論を唱え始め、NPOや各団体なども、この一連の流れの不鮮明さにネットパニックの不明瞭な部分についての調査を始めた。
“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”の仮想国家群も“Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)”発生源説は濡れ衣であると、現実国家群に再調査を求め続けていたが、
現実国家群は安全なネットの構築のために必要であると“国境システム「Neo Border Gateway」”の構築を強引に進めていきつつ、反対するものへ圧力をかけ始めた。
もちろん一般からのトラブル、苦情や不満も沸き起こったが、提唱推進は現実国家群だが、管理は全て“国境システム「Neo Border Gateway」”のAIが行うため、らちは開かない。
また、TwitterやBlog、Siteなどの書き込み内容が改変、編集、行方不明が0.1秒以下で可能な機能をも持っている“国境システム「Neo Border Gateway」”は集会や、呼びかけを抑止しするのにその能力をいかんなく発揮したため、人々の不満は拡散され集会などの規模や回数はどんどん縮小していく。それでも抗議集会などが開催されるのだが、過度の行動には国家保安上からと様々な対応をうけた。
このながれに沿い、自由なる“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”の機能も当然日が経つごとにダウンしていき、わずかに残されている旧インターネットワークにて、かろうじて稼動していた。
今や、世界の情報網は現実国家群の管理下、戒厳令をひいたがごとくに“国境システム「Neo Border Gateway」”よって支配されていくことになる。
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