天使の鼓動side樹利

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――― ――――― ―――――――― オフィスのデスクに座り初夏の眩しい新緑を眺めながら頬杖をついていると、 「樹利、珍しくボーッとしてる」 と頭上で声がした。 ハッとして顔を上げると、麻里がニッと笑いながらこちらを見て、「どうぞ」とコーヒーをデスクに置いた。 「サンキュー」 「睡眠不足?」 そう尋ねて来た麻里に、 「ああ、少し」 と簡単に答えながらコーヒーを口に運んだ。
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