天使の鼓動side樹利

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「もしかして、樹利さん……可愛ちゃんのこと、好きなんっすか?」 信じられない、という様子でそう漏らしたカズの問いに、カァッと頬が熱くなることを感じ、逃げるようにオフィスを出た。 去り際に呆然と立ち尽くすカズの姿が目の端に映り、更に自己嫌悪が襲う。 ったく、俺はなにやってんだよ! 自分をコントロールできない。 そんな自分自身に、腹が立って仕方がなかった。 第1話end
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