天使の鼓動side樹利 第2話

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「確かに今思えば酷い男だったかもしれないんですけど、すごく輝いている人だったんですよ。 サッカー部のエースで将来の夢も目標もしっかり持ってて、キラキラしてたんです」 その言葉に、へぇ、と頷く。 一見、爽やかなスポーツ少年だったわけだ。 って、なんだそれ、俺と全然タイプが違わないか? 俺はそこそこスポーツはこなせるけど、決して『爽やかなスポーツ少年』には見られないし。 それなら、カズの方がそういうタイプかもしれない。 妙な焦りを感じる中、麻里は納得したように頷いていた。 「なるほどねぇ、学校にいる時ってサッカー部員とかカッコよく見えるわよね。夢に向かってがんばる感じも目に眩しいし」
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