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その夜、カズと共に洋室に入り、ベッドの上に座って二人でトランプをしていた。
「……可愛ちゃん、真っ赤になってかわいかったっすね。
もう付き合うのは時間の問題っすね」
トランプのカードを眺めながらそう漏らしたカズに、何も言わずにいた。
「樹利さん……聞いてもいいすか?」
そう尋ねられ、ん?と視線を合わせると、カズはためらいながら口を開いた。
「……どうして、可愛ちゃんなんですか?」
その言葉に、「えっ?」と目を開いた。
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