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あれから数日たった。
僕の中でのムツコさんは、想像ばかりが膨らんで、自分でもどうしようもなくなっていった。
それを見るに見兼ねたのか、高宮さんが、突然僕に話しかけてきた。
「鷹さん、明日なんですけど雑誌の取材を入れてもいいですか?」
「明日っすか?」
「本当はオフなんですけどね、ちょっと仕事入れた方が良さそうですから、今の鷹さんは…」
高宮さんの冷めた視線が僕を突き刺すように当たる、正直心が痛んだ。
でも、今の自分が周りにそう言われても仕方ない状態だってことはよく分かっている。
「分かりました、オフって言っても予定は無かったんで、お願いします」
「分かりました、明日の取材は13時からここの事務所の会議室を使いますので」
「どんな取材ですか…?」
「そうですね、メンズノノンの“新人タレントぶった斬り”っていうコーナーの取材なんですけどね」
「僕、ぶった斬られるんですか?」
高宮さんは、それを聞いて苦笑した。
「いやー、実際に斬られるわけじゃないですけど…内容は、コーナー担当者が、新人タレントと1対1で話をするって内容です。まあ、多少毒舌とかもあるようですけどね」
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