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「俺がうそつきなんて今更気づいたのー?」
流し目でんなこと言われても殺意しかわかねーよ!!
やっぱりこんな奴に頼っちゃいけなかった・・・
「そういえばー俺の見込みだと半年は監禁かと思ったんだけどー・・・かなちゃんなんでもう自由に動けてるの?」
心底不思議そうな顔で首を傾げる榊を、可愛いと思うことはもちろんない。
『夏樹がどうしても外せない仕事があるって昨日の晩出かけて行ったから。2週間だって十分長いだろ』
もちろん俺を解放する気はなかった夏樹は俺に鎖を繋いで出かけていった。
誰かに世話させるわけでもなく、冷蔵庫とトイレとベットまでしか行動出来ない鎖で放置って・・・夏樹は悪魔に違いない。
「仕事って場所遠いのー?」
『しらねー。明日には帰ってくるみてーだし国内じゃねーの』
別に夏樹の仕事に興味なんかねーし。
「んで、俺と会うリスクを負ってまで何を聞きたいのー?」
ぐっと言葉に詰まりながら俺は頭の中でどう聞こうかいろいろ考え、まとまらないまま口を開いた。
『俺がいなかった間、夏樹は、なにしてた?』
とりあえず無難な質問をしてみた。
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