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「何っていってもねー。イライラして誰か蹴ったりー、イライラして誰か殴ったりー、イライラして下僕願望者の顔踏みつけたりー、なんか基本暴れてたかなー」
俺から見る夏樹はいつも暴れてるから違いがわかんねー。
「あとーなんかしょっちゅう誰かとヤッてたみたい、前までそんな話なかったからここぞとばかりに群がられてたよー。かなちゃんいなくて溜まってたんだろうけどさー」
やっぱり楽しそうにしてたんじゃねーか・・・
『あいつ顔だけはいいからな』
「適当に喰ってポーイ喰ってポーイって感じー・・・そういや一人お気に入りの年上の女がいたー、週1ぐらいで夏樹が通ってたけどー・・・・かなちゃん気になる?」
意地悪そうな顔で、いやらしい口調で、俺が気になっていたことの核心をついてきた。
『そんなこと言って・・・榊はその女知ってんのかよ』
期待半分で聞いてみたが、
「残念なことに年上の女ってこと以上のことは知らなーい」
っとお得意の笑顔でばっさり切り捨てられた。
夏樹の所へ帰ってからずーっと疑問に思っていたことがあった。それは夏樹の俺への触れ方だ。
乱暴で自分勝手な夏樹は基本自分優先で俺のことをオナホだとでも思っているんだとずっと思っていた。
それが、久しぶりに会った夏樹は前と比べると確実に扱いが優しい。
あんな触り方しなかった。
あんなまるで恋人とセックスしているみたいな・・・
そんな夏樹の変化が嫌だった。
誰かの好みで変わったんじゃないかと、そう思ったら気になって仕方なかった。
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