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「まぁー年上の女って言ってもただの噂だからねー。夏樹がかなちゃん以外に興味を持つってーなんか信じれないんだよねー。前に1回夏樹に気になって聞いたらシカトされたし・・・やっぱりかなちゃんが直接聞くのがいいと思うよー」
それができればわざわざ危険を冒してまで榊に連絡取ったり会ったりなんいかしない。
でも、これ以上は榊に聞いても無駄だと感じた俺は榊お勧めのフレンチトーストを食べて(めちゃくちゃ旨かった)榊と別れた。
榊は別れ際に「素直になるって大事だよー」っとお得意の胡散臭い笑みを浮かべ去って行った。
俺はそのまま寄り道することなく夏樹と住んでるマンションへ向かった。
夏樹がいないのを一応確認、俺が外に出たときと何も変化のない部屋を見渡した。
予定ではまだまだ夏樹は帰ってこないはずだが、万が一を考えて夏樹が俺を繋いでいった首輪を素早く装着した。
首輪を外せたのは最近までお世話になっていた片桐さんに教えてもらった鍵開けのテクニックのおかげだ。
片桐さんは《なんでも屋》をやっていて鍵開けの仕事はよくきた。夏樹に拘束されたり閉じ込められたりよくされていた俺は一番にその仕事に興味を持ちいつか役に立つ気がして片桐さんに教わった。
慣れないせいで時間はかかったが、ちゃんと開いたから俺の特技の一つに加えてもいいだろう。
ベットで横になり、さっきの榊の言葉が頭を離れない。
『素直になるか・・・』
俺はそのまま考えることを放棄するために寝りについた。
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