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『にしても…早いお帰りだな』
首輪つけないまま寝てたら完全アウトだったな。
「彼方が寂しがるから早めに帰ってきてやったんだから感謝しろよ」
偉そうにふんぞり返って座ってないで首輪外せよ!
って言いたいが、まだまだお仕置き期間で俺を自由にする気がないのは今までの経験上わかってる。
『いつまで閉じ込めとく気なんだよ』
「俺が満足するまで。一生ねーかもな」
『マジふざけんな、もういい加減満足してろよ。夏樹だってんなに暇じゃねーだろ』
週1で通ってるお姉さんがいるんじゃねーのか。
「たった2週間で舐めたこと言ってんなよ、俺から1年も逃げてたんだから1年ぐらいは覚悟しとけよ」
『はっ!?おま、さすがに長すぎだろ…俺まだ大学だって休学中だし、ダチは(夏樹のせいで)いねーけど親とかも顔出さなきゃ心配するだろうし…』
「特別実家にだけは連れていってやるよ、感謝しろよ」
実家だけかよ!てか連れてってやるって夏樹付きなのか!?
「なんかあんま反省の色が見えねーんだよな・・・俺がいろいろ不自由だったのは彼方がいなかったからだろ」
『不自由って、俺の代わりに誰か殴って、誰か抱いて過ごしたんだろっ!』
思わずきつい口調で言ってしまい、なんだか恥ずかしくなってきた。
舌打ちをして夏樹から顔を逸らすと、ククックと笑い声が聞こえてきた。
「嫉妬とか可愛いことできるようになったじゃねーか」
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