Chapter2  疑念

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次の日の学校。 凝固された重苦しい空気を背負ったみたいに体が重い。 朝の情報番組でも公園で起きた殺人事件が芸能ニュースを差し置いて伝えられていた。 しかも『ゴスロリ殺人事件』という呼称が早くもつけられ、事件をセンセーショナルな扱いにして視聴者の目を向けさせている。 ニュースを見ていると、またゼロのことを思い出してしまった。 身長が近いというだけで、よからぬ想像をしてしまうのは、若い女性、イコール、ゼロという選択肢しかないからだ。 教室に入ると、クラスメイトたちはやはりニュースのことを話題にしていた。 「ニュース見た?」 「今朝知った」
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