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「うおぁっ!?」 と情けない声をあげ、飛び起きるクロード。 「情けない。シャキッとしなさい、仮にも教師でしょ?」 と腕を組みやれやれと言った風だが、隣で見ていたアーミィは口をあんぐりと開けていた。 「ちょっと、リオーナが蹴ったんじゃない。寝てたんだからしょうがないでしょ。」 とクロードを庇うアーミィ。 「そもそも、寝るのが間違っているのよ。どこに教室で寝る教師がいるのよ!」 とあくまでも私は悪くないという姿勢を崩さないリオーナ。 「まぁまぁ、2人共落ち着いて…」 と宥めようとしたクロードは。 「あなたが言いますか、普通?」 とリオーナの辛口のコメントを頂く。 「はい、すいません。」 つい、謝ってしまったクロードは決してヘタレではない、…はず。 3人はその場の流れで一緒に食事をとることになった、もちろん、クロードの奢りで。 ── ─ 〈第二食堂〉 通称“食堂”のココ、第二食堂は庶民的な味とリーズナブルな価格設定で教師と一部の生徒に親しまれている。 当たり前だかカウンターでの注文制だ。 「おばちゃん、塩ラーメン一つ。」 と慣れたように言うクロード。
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