VS銀狼の王(キングシルバーウルフ)

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「グァオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!」 キングシルバーウルフは雄叫びを挙げたかと思うと、次の瞬間、その身体が残像を残し、煙の様に消えた 逃げた? いや、まだ逃げてない。姿も見当たらないし、魔力も感じ無いけど…僅かな気配だけ感じる 場所は…… 「上よ!!!!除けて!!!」 「………ッ!?」 ギリギリといった所で後方にジャンプすることで躱す しかし、周りを見渡してもカズヤの姿が見当たらない 探している暇もなくキングシルバーウルフは恐ろしい程のスピードで攻撃して来る 攻撃を躱す最中あることに気付く 「胴体の傷が治っている?」 いつの間にか胴体に私とカズヤによって放った魔法で空いた穴が塞がっていた 回復能力あり、これは、ちょっとキツイかな? せめて魔武器を解放することが出来たら勝てるのだけど、 「あっ、」 いつの間にか瓦礫のある場所まで来ており石を踏み転けてしまう キングシルバーウルフは次の攻撃姿勢に入っている それを躱すため立ち上がろうとするが、 「痛っ、」 足を捻ってしまった様で立ち上がれない そして、無情にもキングシルバーウルフの腕は私の体を引き裂こうと振り下ろされる 「サンダーシーr…」 駄目、間に合わないっ!! これまでかとギュッと目をつぶり腕が振り下ろされるのを待つ しかし、 ガキィィィィィィィィィィィン 鉄と鉄が合わさる様な音が聞こえて咄嗟に目を見開く 「いやぁ、遅れて済まんかった」 そこにはカズヤが両手の剣を交差させて爪を受け止めていた
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