side.K

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ーーーーーーーー ーー・・・ 「ん、ぁ」 ヤバい、可愛い。 真っ赤だし、泣いてるし。 ~♪~♪ 電話かよ、しかも姉貴。 「はい」 電話に出ると、幕内は口を手で覆う。 必死に声を圧し殺そうとする。 ヤバい。 声出させたい、かも。 『傑、プレゼント選ぶのいつがいいのよ』 「いつがいい」 『明後日』 「分かった」 『ーー・・・ねぇ、さっきから女の呻き声するんだけど……』 「・・・」 『ーー・・・まさかヤってる最中とかじゃないでしょうね』 「だったらなに」 『ちょ、あんた最低!女の子に謝りなさいよっ』 あ、切れた。 幕内を見れば、真っ赤な顔で泣いてて。 意地悪しすぎた。 優しく髪を撫でて、キスを落とす。 ーーーーーーーー ーー・・・ 「ねぇ、木原くん」 「なに」 靴を履いてると、声をかけられる。 珍しい。 「私って、木原くんの彼女かな」
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