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家の鍵を開けて、ベッドの縁に座らせる。
しゃがみこんで、目線をあわせる。
「や、やだ、したくない」
ボロボロと涙がこぼれ落ちる。
「っく、ふぇ、き、きはらくんなんか、きらい」
嫌いって言うなよ。
「っく、ず、ずっと、好きだったのに、が、頑張って好きって言ったのに
もうやだ、好きじゃないなら、したくない
せ、セフレなんかいや」
本人の口から、出た。
『セフレ』って、本当にそう思ってたのかよ。
俺の気持ち、伝わってなかったのかよ。
栞奈の後頭部を押さえて、しっかりと唇をあわせる。
「ん、ぃや」
キスしても嫌がってばかり。
「やぁだ、きはらくんなんかきらいっ」
「俺は、栞奈のこと好き」
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