エピローグ

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「そ、そういえば」 ごしごしと涙を拭う。 「あの、名前」 「ダメか?」 「ううん、いい、けど……」 「俺のことも名前で呼べよ」 「え?」 「栞奈」 っ、ずるい。 なにも言わないでキスするなんて。 「す、すぐるくん」 ゆっくりと、彼の名前を口にする。 と。 ぽすっと。 背中にふかふかのお布団。 え、え? 「す、ぐるくん」 「ん」 「んん、ふぁ///」 ずるい、キスで黙らせるなんて反則。 ズルいよ。 それでいいなりになっちゃう私も私か。
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