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伏し目がちに、しかし、語調は平素のまま、淡々と説明を続ける。
「……でも、その時に教会に寄付金目当ての強盗が入って来て、偶然外出してた俺以外のみんなは殺されちゃって…………」
自分の声音に憂いの色が混じるのを感じながら、更に話していく。
「その後、俺は教会に懇意にしてくれたおじさんの家に一年間お世話になったんだけど、結局、そこには馴染めなくて、だから……」
俺は、どうにか一人で生きていくための方法を探した。
……そして、見つけたのだ。
一定以上の成績を修め、更に斡旋(あっせん)される任務さえこなせば、生活に必要なお金や、それなりの社会的な地位を獲得出来る、『学生』の身分を。
それは、十三歳から受験資格を得られる、世界各地に点在する特殊教育機関の運営する学校に入る事だった。
当時、その方法を見つけた時の俺には、あまり時間的な余裕は残されていなかったが……。
それでも、
「とにかく、必死こいて魔法について勉強してさ。なんとか『ロト』の『魔導学院』に滑り込んだんだ」
そうして、ようやく俺は自分の居場所を手に入れる事が出来たのだ。
「……まぁ。その三年後に女体化させられる事になるとは思わなかったけど…………」
苦笑気味に話しつつ、ふと、俺はリンドウの顔を見た。
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